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ボトルネック / 米澤穂信
2010.03.11 Thursday 00:43 | ┣ BOOK や行
【ボトルネック】・・・システム設計上の制約の概念。
イケダ好みのパラレルワールドミステリー&ホラー。
主人公の性格も含めて全体的に絶望感に溢れていて苦く辛いものの、どこか安心感が漂う物語。
物語の軸は、自分のいない世界で自分の価値を見つめ直すということ。
自分がいないことで見えてくる事実と自分自身の存在意義。
結末に対して「あまりにも非情、現実は辛い」という単純な応えだけでなく「生きるとは素晴らしい」という応えもまた1つ。確かに非情ではあるが、そうした非情さを芽生えさせられることもまた同じくらい素晴らしいことではないか、と感じることが出来た。
自分が生きていることで他者にどれほどの影響を与えているのか?自分自身の存在意義を問われる作品。
ボトルネック、なかなかスマートなタイトルである。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2010.03.09)
イケダ好みのパラレルワールドミステリー&ホラー。
主人公の性格も含めて全体的に絶望感に溢れていて苦く辛いものの、どこか安心感が漂う物語。
物語の軸は、自分のいない世界で自分の価値を見つめ直すということ。
自分がいないことで見えてくる事実と自分自身の存在意義。
結末に対して「あまりにも非情、現実は辛い」という単純な応えだけでなく「生きるとは素晴らしい」という応えもまた1つ。確かに非情ではあるが、そうした非情さを芽生えさせられることもまた同じくらい素晴らしいことではないか、と感じることが出来た。
自分が生きていることで他者にどれほどの影響を与えているのか?自分自身の存在意義を問われる作品。
ボトルネック、なかなかスマートなタイトルである。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2010.03.09)
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インシテミル / 米澤穂信
2010.02.02 Tuesday 00:28 | ┣ BOOK や行
時給1120百円の求人広告。参加者は選ばれた12人の一般人。
そして12人に与えられた、殺害方法の違う12個の凶器。
人を殺せばボーナス。死ねばボーナス。犯人を当てればボーナス。
ただ、何もせずに1週間過ごすだけでも大金が手に入るんだけど・・・
・・・ワクワクがとまんねぇな!!
ミステリーでは最早定番化されたクローズドサークルミステリー+定められたルール配下で行われる殺人ゲーム。山田悠介氏が書きそうな内容だけども、あくまでミステリーに重きが置かれた謎解き論理作品。ゲーム的要素をぶち込むことで正直突っ込み所満載とも見受けられるが、それでも存分に楽しめる。
読後は類似ストーリーの作品が沸々と思い浮かんだが、ある意味沢山のエッセンスを詰め込んだ物語と言えるんじゃないでしょうか。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2010.02.02)
そして12人に与えられた、殺害方法の違う12個の凶器。
人を殺せばボーナス。死ねばボーナス。犯人を当てればボーナス。
ただ、何もせずに1週間過ごすだけでも大金が手に入るんだけど・・・
・・・ワクワクがとまんねぇな!!
ミステリーでは最早定番化されたクローズドサークルミステリー+定められたルール配下で行われる殺人ゲーム。山田悠介氏が書きそうな内容だけども、あくまでミステリーに重きが置かれた謎解き論理作品。ゲーム的要素をぶち込むことで正直突っ込み所満載とも見受けられるが、それでも存分に楽しめる。
読後は類似ストーリーの作品が沸々と思い浮かんだが、ある意味沢山のエッセンスを詰め込んだ物語と言えるんじゃないでしょうか。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2010.02.02)
ためらいもイエス / 山崎マキコ
2009.09.11 Friday 23:27 | ┣ BOOK や行
テーマは今年はやりの“婚活”!発売は2007年だけどネ。
奈津美、29歳。全てを仕事に捧げるまさに“デキる女”を絵に描いたような女性。が、そんな奈津美、実は処女。男性経験がまったくない超恋愛音痴。そんな奈津美に急にモテ期が到来!?言い寄ってくる3人の男性との恋愛音痴な奈津美の恋の行方は!?
・・・と、すげーラブコメな展開を迎える物語。いや、ラブコメですね。
今までの作品と同様、魅力的に女性が書かれている。うーん、なんだかすごくリアルなんよね。主人公のまわりの人たちもなんだかリアル。「あ、いるいる!」と思わせるところが多くて、誰かの日記を読んでるようにサクサクと読めちゃう。
が、最後がちょっと・・・切ない。いや、急ぎ足?なんだか強引な気が・・・。
一応ハッピーエンドだけど、本当に良かったのか?
★★★★★★☆☆☆☆ 6本 (完読 2009.09.11)
奈津美、29歳。全てを仕事に捧げるまさに“デキる女”を絵に描いたような女性。が、そんな奈津美、実は処女。男性経験がまったくない超恋愛音痴。そんな奈津美に急にモテ期が到来!?言い寄ってくる3人の男性との恋愛音痴な奈津美の恋の行方は!?
・・・と、すげーラブコメな展開を迎える物語。いや、ラブコメですね。
今までの作品と同様、魅力的に女性が書かれている。うーん、なんだかすごくリアルなんよね。主人公のまわりの人たちもなんだかリアル。「あ、いるいる!」と思わせるところが多くて、誰かの日記を読んでるようにサクサクと読めちゃう。
が、最後がちょっと・・・切ない。いや、急ぎ足?なんだか強引な気が・・・。
一応ハッピーエンドだけど、本当に良かったのか?
★★★★★★☆☆☆☆ 6本 (完読 2009.09.11)
さよなら、スナフキン / 山崎マキコ
2009.05.19 Tuesday 22:18 | ┣ BOOK や行
“女子大生の成長物語”だけで、片付けるには勿体無い作品!
普通に笑えるおもしろさ!そして最後は涙する!!
リズムが良くて気軽に読めるが、非常に奥が深くて良いです。
3章から構成している物語で、主人公の生活を通しながら細かい心情を描写していく。それが誠実&素直のこともあって、すんなり自分の中に入ってくる。1・2章と「わかるわー!」と自分と重ね合わせてしまう。
そして3章・・・。
かなり駆け足で最後をしめるが、急に内容が深くなって、色々と考えてしまう。最後には、タイトルの「さよなら、スナフキン」の意味が胸にズンと響きいてきます!
想像していたハッピーエンドじゃないけど、それでも愛のあるハッピーエンド♪オススメ!
★★★★★★★★★☆ 9本 (完読 2009.05.19)
普通に笑えるおもしろさ!そして最後は涙する!!
リズムが良くて気軽に読めるが、非常に奥が深くて良いです。
3章から構成している物語で、主人公の生活を通しながら細かい心情を描写していく。それが誠実&素直のこともあって、すんなり自分の中に入ってくる。1・2章と「わかるわー!」と自分と重ね合わせてしまう。
そして3章・・・。
かなり駆け足で最後をしめるが、急に内容が深くなって、色々と考えてしまう。最後には、タイトルの「さよなら、スナフキン」の意味が胸にズンと響きいてきます!
想像していたハッピーエンドじゃないけど、それでも愛のあるハッピーエンド♪オススメ!
★★★★★★★★★☆ 9本 (完読 2009.05.19)
盆栽マイフェアレディ / 山崎マキコ
2009.05.17 Sunday 01:47 | ┣ BOOK や行
盆栽師と愛人との間で揺れ動き、悩んだ末に繭子が出した結論。
「人を愛するまえに、わたし自身を好きになりたい」
本当の「自分」なんてものがあるかわかんないけど、自分の汚れた部分を受けとめて、そして自分を好きになる。
それにはホントに素直に生きなくちゃダメなんだということを教えてくれる。
そして素直に生きるには、覚悟がいることも・・・。
結末もキレイで、読後もスカッとした気持ちにさせてくれた。
盆栽についての小説とか今まで読んだことなかったので、何気に盆栽についても興味がわいた作品。それもこれも、松本が格好良いからなんだけどね!
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2009.05.16)
「人を愛するまえに、わたし自身を好きになりたい」
本当の「自分」なんてものがあるかわかんないけど、自分の汚れた部分を受けとめて、そして自分を好きになる。
それにはホントに素直に生きなくちゃダメなんだということを教えてくれる。
そして素直に生きるには、覚悟がいることも・・・。
結末もキレイで、読後もスカッとした気持ちにさせてくれた。
盆栽についての小説とか今まで読んだことなかったので、何気に盆栽についても興味がわいた作品。それもこれも、松本が格好良いからなんだけどね!
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2009.05.16)