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馬鹿学

馬鹿学えんぎ屋には会社のファンキーなメンバーが揃っていて、
「いやいやいや!」と言いながらちゃっかり腰を落ち着かせてしまった。

幾度も谷口から電話がかかり「どこよ!?」との質問がぶつけられ、

「いま自転車こいでる! 思ったより東加古川まで遠いわ!!」

と答えながら、ビールジョッキ片手に話していたのは、耐え難い事実である。しかし、面白いんだから仕方ない。仕方ないんだ。。

 


というのも、今日は谷口と杉本、そして第25回 権藤誕生祭に来ていた女子3人とで
加古川にて飲む約束があったからだ。ちなみにコンパではない。

しかし、時間&飲み場所&人数変更と二転三転して、最終的に東加古川の飲み屋にて
イケダ・谷口・杉本 対 女子2名 による飲み会が実施されることに変更されたのだ。

この二転三転する前にえんぎ屋に来てしまった僕は、泣く泣く初っ端の状態に陥っていたのだ。
(泣く泣くの部分を理解していただけるとこれからの人間関係も円滑に進められると考えている)


さて、そんなわけで結局は9時ころから東加古川にていつものメンバーの調子で飲み始めた。

僕以外は全員が2度3度出会ったこともあるということで、既に基礎固めを終わっているように見受けられた。ある程度のキャラクターも把握しているように感じた。

つまり僕だけがお互いよく知らない人という位置づけである。

僕が知っている彼女達のプロフェールは以下の通り。

・権藤の友人。

・加古川西高校→甲南大学を卒業している。

・1名は働いていて、1名はフリーター。

以上が、僕が知りうる全ての情報といっても過言ではない。
後は強いて言うなら、ちらほらとエピソードの中に出演してくるくらいの情報くらいかな。

そんなわけで、2人がどのような人間なのか知らなかった為、会話をしてどのような人物かを見てみるのが今日の僕の作業。

 

そして3時間の飲み会の果て、1つの結論に達した。


3時間程度で人間の何がわかるのか!?っていうと、何もわからないが正解。

3時間では、自分の今までの経験と照らし合わし整合化していくことでしかその人物を捕らえることが出来ない。

だから、全てがわかるわけないし、わかるような人間は底が浅すぎる。

だから、輪郭。おこがましいことは言わず、2人の輪郭だけを確認した。


しかし、それについての感覚を言葉で表現することは僕のボキャブラリーではムリだし、実は苦手なことでもある。

だから、2人の輪郭について書くことは置いといて、適切な言葉が頭に浮かんだので表現する。

 

 『バカ』

誠にこの二文字である。


バカが悪いとまでは名言していないし、
バカになることは重要と考えている僕にとってバカという言葉は特に悪い意味だけではない。

いや、しかし、、


どのように状況を整理したらあのような結論になるのか理解に苦しむ。


Aはイヤ → なぜAなのか → Bだから → でわ、それはBなのか、YES or NO??
            ↓
         Cだから → でわ、それはCなのか、YES or NO??


追求するとこのくらいの単純な図解で説明できてしまう事象なわけ。

これは言い過ぎとしても、この図が後2つあったら十分に事足りる問題であるのは間違いない。


確かに人の感情は無意識に頼る部分が大部分を占めている。

だから、問題を追求したからといって2択や4択で解決することが出来ないことも理解できる。


しかし、彼女に関しては、“好意”という感情の部分を考慮したとしても、

あまりにも考え方の過程が欠落しているのではないか?
ほんの少しでも論理的に考える気はないのか??


この言い方をすると僕の方が頭が良いという前提になってしまうが、最低でも彼女が論理的に考えられていない分、僕の方が賢いと考えても良いと思う。

その為、大いなる表現が頭に浮かんだのだ。

 

 『バカ』である。と。


人間はものごとを都合よく考えることにかけては天才的である。

ただ、それはあくまで、少しは論理的な考え方の上になりたった結論に対しての

感情の働きかけがそう感じ取らせるようにしているだけで、

はじめっから感情だけで結論と結果を結びつけて行動をするのは、

僕の目から言ってしまえばバカである。


こうやって考えを整理して気付いたのは、僕の表現しているバカとは、おそらくはこういったことを指しているのだろう。


 「バカは苦手やもん。」

といった台詞をイケダはよく口する。

このバカの定義が広すぎて説明するのが難しかったが、この説明で納得がいく。


イケダのいうバカとは、

  『入ってきた情報を整理せずに結論を引き出し行動を起こす人』

のことである。勉強が出来る出来ないとは関係ない。

よくいうところの『空気を読む』に関しても、上の説明である程度は収まりがつく。


・・・なるほど、なんかスッキリしたな。

 

バカのお陰で一つ賢くなったので、やっぱり人間には生きているだけで意味がある。

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