▲TOP

７時３４分。
イケダが運転しているワゴンＲは、谷口家に到着。

いつもならトイレから出てこない谷口であったが、
さすがに今日は既に準備が完璧に終わっていた。

テント、寝袋、ランタン。そして大きな旅行バック。

ピンクのポロシャツ。普段履くことないジーンズ。頭にはキャップ。
そして・・・右手にはＲＳＲのリストバンド！？

「着けるの早過ぎるやろ！！！」
運転席に座っていたのに、腰が抜けた。

 

「あかん、楽しみ過ぎて全然寝れんかった！！」

乗車してきた一言目がこの台詞。

音楽に一切興味のない谷口が何を楽しみに寝れなかったのかサッパリわからなかったが
寝れなかったという一点のみ同意した。

続けて谷口は言った。

「え、イケダ、なんで髪の毛切ったん？？」

「そりゃ、ＲＳＲがあるからに決まってるやろ。むしろ谷口、何で坊主やねん 笑 」

「・・・北海道に行くからに決まってるやろ。」

リストバンドしている右手を挙げてサムアップした谷口の顔は今年一番の決め顔であった。

出合ってわずか２分。斬鉄剣よりギラついている谷口がいた。

 

「リストバンドって何で着けるか知ってるか？」

運転しているイケダに向かって谷口は尋ねた。

イケダは考えたが、ボケるのも何だし真面目に応えた。

「汗を拭くためちゃうかったっけ？？」

「そうや。・・・・ま、俺は汗拭いたことないけどな。」

リストバンドしている右手を挙げてサムアップした谷口の顔は今年一番の決め顔であった。

意味がわからない。が、ギラついている谷口がそこにいた。

 

「音楽なんて聴くもんじゃない！！感じるもんや！！」

神戸空港までの道のりで５回は言った。

「あー、とりあえず着いたら何食べよな！？」

神戸空港までの道のりで７回は言った。

 

こうして寝不足２人のテンションは下がることなく、かつ渋滞に一切巻き込まれることなく、
８時４５分、予定通り神戸空港に到着。

兵庫県で一番ギラついている２人組が、飛び立つのはあと８０分後のことである。

Comment (0) | Trackback () | ▲TOP