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「さて、どこ行くよ！！」
３人がそろった今、風雲昇り龍の如くテンションは上がっていく。

谷：「ま、とりあえず飯やな。」
塩：「それな、とりあえず何か食いたい。」

そんな残念な奴等を乗せてイケダが運転している車は
千歳空港から車で５分のアウトレット『レラ』に到着した。

 

「今年の蝦夷は天気がよくない！！ 雨かもしれない！！

　というか、実際にいま霧状の雨が常に降り続けている！！

　正直、身体は濡れても構わない！！

　が、靴が濡れるとテンションが下がる！！」

と破綻している論理をまかりとおして、イケダは靴の購入を検討していた。

靴といっても、クロックスの購入について検討していたのだ。

思い起こせば昨年のＲＳＲが終わった時点で、公式ＢＢＳには

　“クロックスがあって超便利でした★”

との発言が数多なされていた。

手軽に履けて、濡れても問題なし、汚れても洗い流せる、そして涼しい・・・

とキャンパーにとっては評価の高いクロックス。

ゴムで出来たモノをはくことに抵抗のあったイケダは敬遠をしていたのだが、
この悪天候の中でサンダル的側面と靴的側面を合わせもつクロックスは非常に魅力的。

価格によってはこのＲＳＲだけの為に購入をしようと思っていたわけだ。

「そんなわけで、イケダ、靴屋に行きたいです！！」

高々と宣言したものの、一切合切無視して、食い物にしか興味がない谷口＆シオタ。

「とりあえず飯やろ！！」

「なんでもええから、食いたいわ！！」

確かに時間も１３時を過ぎていたので、ひとまず昼食をはさむことに。

３人は大食堂のようなところに移動。

谷口が「並ぶのが面倒くさいわ！」という理由だけで、
誰も並んでいないお店にて海鮮丼を注文。

しかし何をトラブったのか料理が出てきたのが実に２０分後。

この旅、一発目の“Do not believe Taniguchi. ”（谷口を信じるな）
が飛び出した瞬間だった。

そして、いたって普通の海鮮丼を

「やっぱ北海道の海鮮丼は違うな！！！」

と興奮し、シャッターをきりまくる我々と

“日本人は頭おかしいのか？”

と我々を観察している大量のチャイニーズ。

この瞬間、３人のテンションはアジアＮｏ１に輝いていた★

飯を食いながらこの旅の方向性について語り合った３人は、いよいよ買い物に飛び出した。

「さて、そんなわけで、イケダ、靴屋に行きたいです！！」

思ったよりも巨大なアウトレットを散策する３人。

そして目に飛び込んできたのはとっても安価で有名な“ＡＢＣマート”。

「あ、PIKOのアウトレットあるやん！」

と興奮する谷口を尻目にＡＢＣマートに入る。

季節が旬なのか、すぐに目に飛び込んできたクロックス。

価格は・・・１２８０円！！

“や、安いっ！！　が、ダサいっっ！！！”

価格は良いとして、この衝撃的なダサさのクロックスを普段履くことは絶対にないと感じ、購入を断念！！

特価以外のクロックスも似たようなものである。

「クロックスは良いのなかったけど、靴は欲しいので他を探します！！」

とのイケダの発言をうけ、ＡＢＣマートを後にし買い物を続ける３人。

“この際、良い靴を買って履き続けよう”と路線変更をし靴を物色するイケダ。

“これええな。あ、これええな。”とドクロマークの付いている商品に異様な興奮を示シオタ。

「おれ、買い物に興味ないから。」とベンチに座って足の皮をめくっている谷口。

各々（谷口以外）が欲しい物を探し散策すること１時間。

イケダは、１人で靴の購入を考え込んでいた。

“この靴デザインはなかなか良いねぇ。何でもあいそうやし・・・。”

“で、履き心地もええけど１万円かぁ。予算オーバーかなぁ。”

“靴箱に空きスペースないから、整理せなアカンしなぁ。”

と置き場管理も計算しながら鏡の前に立ち必死に考えるイケダ。

そんなイケダの後方から声が聴こえた。

「お、その靴ええやん！！」

振り向くとそこには谷口が。

笑顔でこちらに向かって歩いてきていた。

右手には・・・ＡＢＣマートの袋！！？？

 

「あ、その靴ええんちゃう？？」

谷口の横にはシオタが。

笑顔でこちらに向かって歩いてくる。

右手には・・・・ＡＢＣマートの袋！！？？

 

「え、おまえらＡＢＣマートで何買ったん？？」

 

「そりゃ、クロックスやで。」

１２８０円のクロックスが２足出てきたときは正直膝が震えた。

結局、サイズもぴったしだったので１万円の靴（上の写真の靴）を購入！！

初っ端から予算オーバーだが、なかなか良い買い物をした！！

時間は１５時前。

「さて、買い物終わったし、札幌に向かうか！！！」

３人は右手の買い物袋を揺らしながら、駐車場に向かった。

 

「あぁ、しかし買い物したら腹減ってきたな。」

「それな、ちょっと腹減ってきたな！」

え、え、えええぇぇぇえぇぇぇえぇ！！！！

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