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谷口のウンコと搭乗手続きを無事に済ました。
飛行機が飛び立つまで後４５分。

「目覚めのコーヒーが飲みたい。」
神戸空港内の上島珈琲店でコーヒーを飲み
雑談するアダルトな谷口とイケダ。

ピンクのポロシャツにリストバンドに坊主頭。
そしてサングラス。まるでクローズ。

 

 

コーヒーをすすりながらこの旅の方向性について語る二人。

　「旅のテーマを決めなアカンやろ。」

　「破壊と再生は４年前のテーマや！」

　「何を食うかも重要やな。」

　「ススキノは熱いからな。」

　「音楽は感じるもんやろ。」

見た目はクローズ、中身は谷口の発言は、一言で表すとギラついていた。

コーヒーを飲み終えた２人は、次は本屋に向かった。時間は９時４０分。

・・・ここで余裕をぶっこいていたのが間違いだった。

本を買う気のなかったイケダはぶらぶらと神戸空港内を散策。

「札幌行きの便ですか？もうすぐ出発ですよ。急いでください！！」

何となくお姉さんに聞いてみたのが幸いした・・・。

 

「谷口、急げ！！」

本屋に戻り、谷口を急かす。急く谷口。

 

速攻で荷物点検を終わらせ、ゲートをくぐって搭乗口へ。

 

「１０時０５分発の札幌行きＪＡＬ３３０３に搭乗予定の、タ・・」

「はいはいはい！！　今から乗ります！！！」

フルネームが神戸空港に流れる前に間一髪で飛行機に飛び乗れた２人。

こうして慌しくもハッピーに２人を乗せたＪＡＬ３３０３便は、一路新千歳へと飛び立ったのである。
 

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