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ミッキーマウスの憂鬱 / 松岡圭祐

顧客単価9370円、平均滞在時間8時間。
1日で10億が動く市場、それが東京ディズニーランド!
本書「ミッキーマウスの憂鬱」は、そんなディズニーランドの裏側を描いた青春小説。
はて、この舞台裏、一体どこまでが本当でどこまでが嘘なのか??
小説自体は青臭い子供っぽい主人公を中心に、なんともドラマチックな内容になっていて・・・ごめんなさい、チープです。
ただ、ディズニーランドの舞台裏という特殊な環境化での小説とあって、他と一味違う感覚が!イケダはかれこれ10年以上も行っていないが、やはり記憶の中にあるのは『夢の国』。その『夢の国』の裏では『現実』が当たり前のように転がっていて。。
夢を壊されるかもしれないけど、読み終わったらTDL&TDSに行きたくて仕方ないったらありゃしない!!
★★★★★☆☆☆ 5本 (完読 2010.03.06)

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新世紀のビッグブラザーへ / 三橋貴明

日本の近未来を描いた小説。
民主党が政権を握り半年が経過した日本。
政局が危ういこの国では、このままどこに進むのか?

舞台はかつて日本と呼ばれた大アジア人権主義市民連邦第三地域。
それは中国や朝鮮半島と一体化した世界最大の国。
その国では、人権擁護の名のもとに第二地域(韓国&北朝鮮)の住人達がささいなことで第三地域(日本)の人間を「差別」として糾弾している。また、人権委員会やマスメディアによって世界の情報は全て婉曲され一般人に報道。第三地域(中国)の人間が権力を持ち、情報操作をもってして社会の構造そのものを改革。。

SF要素や未来都市像の描写もなく、あくまで現代の日本の姿のまま新しい大国が出来上がり、権力者達が日本の政局を操り、改革という名の支配・暴走が行われる・・・現代進行形でありうる日本の未来のリアルがある。

真実が真実として伝えられないものがそこでは真実となりえ、それを無知な人間が受け入れ権力者の支配・暴走を止めることができない。
・・・これって今の日本の姿と同じですよね??
自分達が本当だと信じている真実とは本当に真実なのか??
全てを見ることができない僕らにとって真実とは与えられた情報のことであり、つまり与えられた情報が全てである。全くもって非情にして的を得た痛切な言葉である。
この小説とまでは言わないまでも、現状の日本ではある程度のことは起こりうるのではないかと思う。

小説としての面白さは後半だけ。それも物足りない。
が、それ以上に何かを感じることができる作品。日本人としてのプライドを持ち、日本について真剣に考える必要性を感じることが出来る作品。今このタイミングで読むことが大事!

ちなみに作者は元SEとのこと。作中の表現から十中八九はネットワーク管理者。
描写をリアルにする為にネットワークに関する知識が多々出てくるが、近未来のネットワーク構成にニヤリとしてしまうこと請け合い。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2010.02.28)

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まほろ駅前多田便利軒 / 三浦しをん

噛みそうなタイトルのこの作品。
まほろ市を舞台にした便利屋の多田が、高校の同級生である行天と再会し、いろいろな事件に巻き込まれるって物語。現実味がないわけではないのに、どこか空想めいた世界が描かれている。
まず、おっさん2人を描写しているものの、全体的に軽い雰囲気がしてならない。ところどころに表現されている2人の背負っているものの重さや大きさまでも軽く感じてしまう。一番表現したいであろう部分と思われるだけに少し残念。。
ただ、登場するキャラ達は憎めない設定で、その人たちとのヤリトリが巧みに描かれている箇所は面白い。複雑な事情が絡みあって2人の関係は成り立っており、それを日常に溶け込まして紐解いていく。イケダの読解力不足がたたり、真意を汲み取ることは出来なかったところが減点の理由だが、物語的には穏やかに読むことが出来ました。
★★★★★★☆☆☆☆ 6本 (完読 2009.09.20)

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LOVE理論 / 水野愛也

『夢をかなえる象』の水野氏のLOVE理論!
前著『ウケる技術』での笑いのセンスを恋愛にシフトしていかんなく発揮した完全なるバカ本です。正直、笑わせていただきました。
が、あなどるなかれ。バカ本なのだが、的を得ていることも多々あり、非常に勉強にもなったりと。とくに“うわっつらKINDNESS理論”なんて(女性をバカにしてるけど)、確かに的確。その他、随所に人間の本質を見抜いている考え方が書かれている。
完全に正解とは言いがたいが、なかなか良い角度から客観的に恋愛について語られていて、恋愛下手な人には少し考えさせられたり、正直にいうと勉強になったりした。最後の締めでは非常に心に響くことを言ったりしている。
“人を愛するとは!?”と深く考えることもできなくもない1冊。
逆に、オススメです、逆にね。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2009.09.12)

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夢をかなえるゾウ / 水野敬也

最近忙しいです・・・。って言い訳自体がダメ!と教えられます。
「案外ええこと書いてるから!」と言われてようやく読んでみた。
確かに、他の啓発本とは一味違う。いや、言ってることは全くもって一緒なんだけど、何かが違う。それは表現の角度!!
突き詰めると『行動する』ことに非常に重きを置いている。もちろん他の本にも、多々そんなことは書かれているのだが、物語になっている為、身に染みやすく、かつ、共感が出来る。そこが、作者が上手なところ!!同じ表現を違う角度から書くとこのような物語になるんだ、とそっちに感心してしまう。ストーリーが特に面白いわけもなく、内容にも深みがあるわけでもないがバカ売れしたのは、その辺の角度が非常にジャストミートしやすかったからでしょう。
何回も何回も言われてわかってるけど・・・やっぱり行動できません!
そんなあなた!てかそんなイケダ!は少しばかり頑張ろうと感じました。
★★★★★★★☆☆☆ 7本 (完読 2009.08.08)

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風に舞い上がるビニールシート / 森絵都

直木賞受賞作品。短編6編からなる1冊。
まず「勉強してるなぁ!」ってのが感じ取れた。表題の作品は勿論のことながら、全く違うジャンルの話6編全てにおいて物語の背景がしっかりしてます。今まで読んできた作品とは深さが違ったように感じた。
色々と主張するところが違うけど、共通して言えるのは主人公の強さ。それぞれの物語で主人公の心理面が細やかに描写されてて、それぞれの個性ってのがしっかりと伝わってくる。そんな理由で、読む人によって感情移入する話が変わってくると思われる。
イケダが順位をつけると「犬の散歩」「ジェネレーションX」「風に舞う~」ですね。ただ、この3編が抜きん出てるわけでなく6編とも拮抗して良い!ミステリーな話から笑っちまう話、そして涙が出る話と、この1冊で色々と楽しめちゃいます。どれをとっても長編に出来てしまう珠玉の作品。自分にとって何が大事なのかを考えちゃいます。
★★★★★★★★★ 9本 (完読 2009.06.07)

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太陽の塔 / 森見登美彦

いやはや、なんとも掴みようのない物語。
失恋した男がストーカーまがいの行動をし、様々な妄想を繰り広げるという・・・どこかの感想にも書いてたけど、完全にオタクな文章!

いちいち現実と妄想を織り交ぜて表現する為、苦手な人にはすごい苦手な文章。いや、夜は短し歩けよ乙女のときにも気がついたけどイケダは苦手です、やっぱり。それでも手にとって読んでしまう当たり、どこかに惹き付ける魅力があるんだよな。

日本ファンタジー大賞を受賞していることからわかるように、ファンタジー好きには面白く感じるのかもしれません。イケダの評価が低いのは、登場人物のモテなさとが自分と被りすぎて悲しかったから・・・。ぐはぁ。
★★★★☆☆☆☆☆☆ 4本 (完読 2009.05.25)

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告白 / 湊かなえ

昨年から本屋に行けば平積みにされまくり、否が応でも目にとまる1冊。
始めの語り口調は読みにくかったが、その事件内容が違う人物の視点から順々に描かれていく。そして、最終的に人間の狂気は・・・。

各々の心理描写は見事で、迷うことなく頭の中にストーリーが叩き込まれていく。誰が何を考え、そして何を想って行動したのか、一つの事件に対する登場人物の感情に触れるうちに、現代人の内に潜む狂気が見え隠れし、ゾクゾクさせてくれる。少し強引なところもあるが、心理の行き違いという点だけでものすごく引き込まれる。ラストの後味の悪さも踏まえ、何かしら印象に残るのが良い。
悲観的にまとめると、人間は分かり合えないってことですかな。
読んで損ないが、全体的に陰湿さが漂い過ぎるので、気分が落ちるのは間違いない!
★★★★★★★★☆☆ 8本 (完読 2009.05.17)

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アーモンド入りチョコレートのワルツ / 森絵都

小学生の読書感想文にぴったりの心温まる物語3話。
ただ、あくまで子供視点で書かれているものの、それは作者が大人の視点から子供の視点で書いているだけのもの。
全体的に、ふと昔を回想しているような、そんなどこか寂しい感覚がところどころにちりばめられている。僕なりのテーマをあげると、『成長』ってことだと思う。

印象に残ったのは‘彼女のアリア’。
非常に在りがちな話だけど、青春時代の甘酸っぱい出来事を濃縮、そして、半年の出来事をキレイにまとめてて個人的にはストーリーも好きです。ま、僕の青春時代はこんなに甘酸っさは皆無ですけどネ・・・。

★★★★★★☆☆☆ 6本 (完読 2009.05.17)

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つきのふね / 森絵都

軽い気持ちで読み始めたのに、内容は思っていたよりも重たかった。
自分自身に自信がない人、精神が崩れる人、友人を裏切った人、それでも立ち向かっていく人・・・どこにでもいる普通の人たち。だからこそ、心のどこかが病んでいて、それでも生きていこうとしている。
うん、生きるって大事です。

「オレから見りゃおまえたちみんな、自分のことばっか気にしすぎてんだよ!」が一番心に響いた。ここ半年の自分を反省した瞬間でしたね。

『カラフル』と同じく、物語の根底には“自分の想いに正直に生きる”ってのがあります。一気に読み終えることが出来るので、2時間もあれば余裕で読み終える、が、読み終えた後の気持ちはそれ以上の価値あり?
★★★★★★☆☆☆☆ 6本 (完読 2009.05.16)

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夜は短し歩けよ乙女 / 森見登美彦

読むのに妙に時間がかかったこの1冊。
理由は、独特の文体&文章表現。ま、それが味なんですけどね。

物語は「黒髪の乙女」と「先輩」の2人の視点から珍事件を描く恋愛ファンタジー。もうね、ファンタジーです、ファンタジー。
京都を舞台にしているものの、現実の京都ではなくて不思議な世界。
明るい話んですよ!すごく可愛らしいし!
なのに頭の中に思い浮かぶ映像は、なんだか魑魅魍魎とした暗い世界。
現実と非現実差がテンポ良く乱れてて、何が何だかわからない人もいると思う。実はイケダも読んでて『??』が飛び交ってました。。
只、読み進んでいくうちにこの不思議な世界が非常に魅力的に・・・。
で、感想!  「先輩」!その気持ち、よくわかりますよ!!
★★★★★★☆☆☆☆ 6本 (完読 2009.05.14)

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カラフル / 森絵都

傑作!!
始まって10ページも読めば、オチがわかっちゃうんだけど、
そんなこと全然問題じゃない!

「生きるって何?自分の人生ってなんだろ?」
誰しもが抱える答えのないテーマを、ほわっとした内容で読ませる作品。
死んだことで見える本当の世界。
それは灰色の世界なんかじゃなくて、鮮やかなカラフルってこと!
友人に裏切られたり、人間不信になってたり、自信がなかったり・・・。
世界が灰色に見えてる、まさにイケダにぴったりの1冊でした。
読んだ後に何かと心に残る読後感も心地よい♪
ちなみに僕の読後感→『人生は気持ち次第!!』
★★★★★★★★★ 9本 (完読 2009.05.07)

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